お前達「石に立つ矢」と言う言葉を知っているか? これは、中国の楚(そ 国名)の熊渠子(ゆうきょし)が暗い中で、横になっている虎と出くわした。 そのため、力の限り弓を引いて矢を射ると見事に命中したので、近ずいて見ると虎ではなく岩であった。しかし。大きな石に矢の羽の処まで刺さり食いこんでいた。その後、いくら岩に矢を放っても突き刺さることはなかったという。 要するにこのことは、強い信念があればどんな困難なことでもなしとげられるという意味である。 日本では、「一念、岩をも通す」というが、剣道においても、強くなりたいという信念をもって稽古をすれば、どんなことでも乗り越え可能にできることから、日頃からそういう気持ちをもって稽古をすること。
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